2004年4月5日、但馬は抜けるような快晴、いや、この分なら日本全国快晴です。わが南但馬自然学校、いろんな桜が
咲いています。まだ花芽もわからないくらい固く寒そうにしているヤツから、散ってしまってさくらんぼ作りに励んでいる
ヤツまで、いろいろです。ちょっとお散歩しませんか?

咲く楽佐久らさくら サクラ

おじさんのページ   去年の桜  おじさんの植物園
散ってしまった2種  満開4種   竹田城跡も満開  つぼみたち  そろそろ起きなきゃ


散ってしまった2種
朝来山のふもと、ちょっと西よりの斜面に早咲きの桜が2種類あります。早春にはいつも目をつけて花芽の発育を追うん
です。一方の種類は真っ赤なさくらんぼがそれはそれはたくさんなるんです。葉や花はお互い見分けがつくほどではな
いのですが、樹姿が、さくらんぼの方はいかにも果樹、といった素直な形、さくらんぼがならない(小さなのはなりますが)
方は、桜らしく枝が張ってきています。


満開4種
これ、ソメイヨシノじゃないかなぁ、自然学校では種類がたくさんあって、これが多数派ではないんです。


朝来山から東よりの道(くまコース)を下りてきて、傾斜がゆるくなったあたり、左右に別々の種類の桜が植えてあります。
左(道がカーブしているので山)側に咲いているのは見事なsピンクで、ソメイヨシノなどの早咲き種と同じ頃さきます。逆側
の桜はまだ固い芽、冬に未練たっぷり族のようです。


花と一緒の若葉も桜の魅力の一つでしょう。山道を行くと花の白やピンクに混じって、葉の赤が目をひきます。この品種は
そのものピッタリの色の若葉が花と仲良く日光にキラキラしています。自然学校の敷地にはこれが一番多いみたい。


ニュートンの故郷の何とか村、生家のそばにりんごの木があります。あの有名なりんごの樹から接木で育てたいわばクロ
ーンりんごの樹です。それからもらって接木をしたのがロンドン王立協会の庭のりんごです。そこからもらって育てた接木
が東大植物園にあります。ある日、その枝をもらってきて西はりま天文台、当自然学校、輝北天球館のある上場公演にク
ローンを作りました。そのりんごは白い花を咲かせ、葉は緑(そっちが世の中、平均の「樹」)です。
ニュートンのりんごではつぼみから開花の頃まで花弁の縁にピンクの隈取があらわれますが、この桜はそれもありません。
案外秋になって見に行ったらりんごがなっていたりして。


竹田城跡も満開です。
朝来山の斜面のいろんな場所から竹田城跡の石垣が遠望できます。折からの「花曇り」条件はよくないのですが、ソフト
でマッサージしてあげるとこのくらいには見られるようになります。


ふくらむつぼみ
枝の先っちょについているのが葉芽、そして両側が花芽です。しばらくすると花芽はそれとわかるくらいふくらんできます。
花芽がふくらんでくると、その先からちょっとだけピンクがのぞきます。恥じらい?それとも好奇心?そしてのぞいたピンク
はやがて2個のつぼみとして外界に姿をあらわします。


そろそろ起きなくちゃ
なんだか時を逆にたどっているみたいですが、これ全部4月5日にとった写真です。遅咲きの桜ではまだ冬から抜け切って
いないような感じで「超然」、花芽も葉芽も知らないような姿です。それも無駄な抵抗、1週間もすれば、やっぱり春だったん
だ、ということになっているでしょう。

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